日々施術をする中で、毎日多くの方の「ゆがみ」と向き合っています。
今日は、電車などでも良く見かける、ついやってしまう癖についてお話します。
それは、「足を組む」こと。
よく「足を組むのは良くない」と耳にしますよね。
でも、「なぜダメなのか?」を解剖学的な視点で深掘りすると、実は単なる見た目の問題だけではなく、身体の痛みにつながることがたくさんあります。
皆さんが今日から意識を変えられるよう、日々患者さんの施術をしている、身体のプロの視点から詳しく解説します。
なぜ「足を組まないで」と言われるのか?プロが教える3つの真実
足を組む習慣は、短期的には「楽」に感じますが、長期的には身体の土台を気付かないうちに崩してしまっています。
その理由は大きく分けて3つあります。
1. 骨盤のねじれと、背骨の歪み
足を組むと、骨盤の上部(腸骨)が後方に動き、反対側の骨盤は前方に傾きます。
土台である骨盤が歪むと、重い頭を支えないといけないので、その上に乗っている背骨(脊柱)はバランスを取るために、回転したり、曲がろうとします。
これが、慢性的な腰痛や肩こり、不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれるような頭痛やめまいなどの、根本原因に繋がります。
2. 血管と神経への圧迫(しびれ・冷え)
太ももの裏や膝の裏には、大きな血管(大腿動脈など)や神経(坐骨神経)が通っています。
足を組むことで、これらの通り道を物理的に圧迫しやすくなり、血流を阻害してしまいます。
その結果、足のむくみ、冷え性、ひどい場合には「坐骨神経痛」のようなしびれや痛みを引き起こすきっかけになります。
3. インナーマッスルの弱体化
足を組んでいる状態は、本来自分の筋肉を使って保っている姿勢ではありません。
普段、姿勢を維持するために使われている、腹筋群や背筋群、裏もも、内ももの筋肉などがサボり、姿勢を支えるのがツラくなるぐらい弱くなってしまうことも多くあります。
その結果、代謝が落ちやすくなり、下半身太りや、ぽっこりお腹を加速させてしまいます。
足を組むのが「楽」と感じる人
もしあなたが、足を組まないと落ち着かないと感じているなら、それはすでに左右バランスが崩れているサインです。
体の歪みがあまりなければ、足を組まなくても苦ではありません。
特定の足を上に組む時だけしっくりくる場合、左右の筋肉のバランスや、背骨のねじれや弯曲が生まれてしまっている可能性が高いです。
反対の足を組むようにしているから、といっても、残念ながらそれで歪みが解消されるわけではありません。
私たちは施術の際に、患者さんの歪みをチェックしますが、足を組む癖がある方は一目でわかります。
日頃の癖や習慣は、顕著に体に出てしまうので気をつけましょう。
今日からできる「組まない習慣」のコツ
「今日から絶対に組まない!」と意気込んでも、無意識に組んでしまうのが人間です。
以下のポイントを意識してみてください。
- 両方の足裏をしっかり床につける
両足が安定すると、骨盤も安定しやすくなります。
- 深く腰掛ける
椅子と背中の間に隙間を作らないようにしましょう。
背中ではなく、椅子の座面と背もたれの間の隙間を埋めるように、クッションやタオルなどを入れると、骨盤が安定しやすくなります。
- 30分〜60分に一度立ち上がる
仕事などで難しいこともあるかもしれませんが、同じ姿勢をなるべく続けないことが大切です。
身体の歪みは「リセット」が必要です
一度ついてしまった歪みのクセは、自分自身の意識だけではなかなか戻りません。
体が歪んでいる状態が「正常」だと覚えてしまっているからです。
「最近、左右の足の長さが違う気がする」「肩凝り、腰痛がなかなか治らない」という方は、一度施術を受け、クセも直していくことをオススメします。
鍼灸治療、整体施術は、一人一人の症状に合わせた施術が可能です。
是非一度ご相談ください。
また、自身のダンス経験と、西洋医学、東洋医学、スポーツ科学などの視点から、多くのダンス・舞台関係の方々の施術を行なっています。
もちろん、ダンス関係のみではなく、会社員の方々、様々なスポーツをされている方の施術も現在行っております。
詳しくはHPをご確認ください。